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おしゃれなカフェを作る!内装デザインの基本とコツ | カフェ 内装 デザイン

1. はじめに:おしゃれなカフェの魅力とは?

最近は、カフェを選ぶときに「味」だけでなく「空間の心地よさ」も重視されるようになってきました。おしゃれな内装や雰囲気の良い照明、センスある家具の配置など、内装デザインはお店の第一印象を決める大切な要素です。

たとえば、SNSでシェアされるカフェの多くは「映える」内装が特徴です。こうしたデザインは、自然と集客やリピーター獲得につながっていきます。この記事では、初心者の方にも分かりやすく、内装デザインの基本や実践的なコツを丁寧にご紹介していきます。

 

2. カフェ内装デザインの基本ルール

カフェ内装デザインの基本ルール

2.1 コンセプト設計がすべての土台

おしゃれなカフェを作るには、まず「どんなお店にしたいのか」を明確にすることが大切です。

  • ゆったりくつろげる和風カフェ?
  • 若い女性がターゲットのナチュラルカフェ?
  • 地元の素材を活かした地域密着型カフェ?

こうしたコンセプトを決めることで、内装の方向性もぶれずに進められます。

2.2 色づかいと照明の黄金バランス

色は空間の印象を左右する重要な要素です。たとえば、木の温もりを活かしたナチュラル系なら、ベージュやアイボリーが合います。そこに間接照明をプラスすれば、ぐっと落ち着いた雰囲気に。

照明も、明るすぎると落ち着かず、暗すぎるとメニューが見にくくなるのでバランスが大切です。ポイントは、照明の”色温度”と配置に気を配ることです。

2.3 素材感が醸し出す「心地よさ」

内装素材も雰囲気づくりに大きく関わります。木材、石、タイル、和紙など、自然素材を取り入れると、手触りや見た目の温かさが演出できます。

 

3. 成功するカフェのレイアウトの考え方

成功するカフェのレイアウトの考え方

3.1 お客様導線の工夫

「どこから入って、どこに座るか」お客様の動きは意外と重要。スムーズに流れる動線を考えましょう。たとえば、入口からすぐにメニューが見える位置に黒板を設置したり、カウンターまでの通路を広く取るだけでも安心感が増します。

3.2 スタッフ動線と作業効率

お客様以上に動くのがスタッフ。キッチンから客席までの動線がスムーズであること、配膳や片付けがしやすいレイアウトになっているかがポイントです。

3.3 居心地の良さを生む「間(ま)」の演出

席と席の間隔、窓から見える景色、ちょっとした仕切りなどが空間の「間」をつくります。詰め込みすぎず、ゆとりを持たせた配置が大切です。

 

4. 壁・床・天井のポイントとトレンド

壁・床・天井のポイントとトレンド

4.1 壁紙・ペイントの選び方

壁は面積が大きいため、空間の印象を決める大きなポイントです。無地のペイントで清潔感を出したり、アクセントクロスを1面だけ使って個性を演出するのもおすすめです。

4.2 床材と天井で空間を引き締める

床材は滑りにくくて掃除がしやすいことが前提。その上で、木目調のフロアやタイルなどでお店の世界観を引き立てましょう。天井は意外と見落とされがちですが、ダウンライトや木材の梁を見せるだけで印象が変わります。

4.3 最近人気の和テイストアレンジ

和紙照明、障子風パネル、土壁風の塗装など、日本らしさを感じる素材や演出が今、再注目されています。特に和菓子カフェや年配層を意識した空間におすすめです。

 

5.  家具・什器・ディスプレイのセンスアップ術

家具・什器・ディスプレイのセンスアップ術

5.1 テーブルと椅子の選び方

家具選びは、快適さと雰囲気の両立がポイントです。テーブルは適度なサイズ感が必要で、椅子は座り心地がリピーターの鍵を握ります。木製やアイアン、クッションタイプなど、コンセプトに合わせて素材を選ぶと、統一感が出ます。

5.2 ショーケースとディスプレイの魅せ方

スイーツやパンなどを扱うカフェなら、ショーケースの位置や照明が重要です。商品が美味しそうに見える角度や高さを意識することで、購買意欲がぐんとアップします。ディスプレイ棚には、雑貨や季節感のある小物をプラスして空間を演出しましょう。

5.3 季節感のある装飾と空間演出

春は桜モチーフ、夏は風鈴やうちわ、秋は紅葉や栗、冬は雪の結晶や和紙の灯りなど、四季に合わせた装飾を取り入れることで、来店するたびに新鮮な印象を与えることができます。

 

6. ロゴ・看板・メニュー表のデザイン連携

ロゴ・看板・メニュー表のデザイン連携

6.1 ブランディングとデザインの一致感

外観と内装、ロゴや看板、メニューまでトータルでブランディングすることで「このお店らしさ」が際立ちます。ロゴの色味やフォント、素材感をインテリアに反映させると一体感が生まれます。

6.2 メニュー表とインテリアの関係性

メニュー表のデザインは意外と重要。カフェの世界観を伝える「顔」のひとつです。手書き風、和紙を使ったもの、写真入りなど、店の雰囲気に合わせて工夫しましょう。

6.3 写真映えする仕掛けづくり

今はSNS時代。撮影したくなるようなテーブルコーディネートや壁面のアート、撮影スポットを意識した小道具の設置など、「思わず撮りたくなる仕掛け」は集客につながる大きなポイントです。

 

7. 小さなお店でもできる!コストを抑えた工夫

小さなお店でもできる!コストを抑えた工夫

7.1 DIYやリサイクルを取り入れた事例

予算が限られていても、おしゃれな空間はつくれます。たとえば、古い木製家具をリメイクして使ったり、壁の一部をペンキで塗り替えるだけでもガラリと印象が変わります。棚やパーテーションをDIYするのもおすすめです。

7.2 初期費用をおさえる優先順位のつけ方

全部を一気に整える必要はありません。まずは「お客様の視線に入りやすい場所」や「居心地を左右する椅子や照明」など、優先順位をつけて段階的に取り組むのがポイントです。

7.3 補助金や専門家の活用ポイント

地域によっては、小規模事業者向けの内装補助金や空き店舗活用支援などが利用できる場合もあります。また、設計や施工のプロに部分的に相談することで、効率的かつ低コストで理想に近づけることも可能です。

 

8. 実例紹介:こんなカフェが素敵!

実例紹介:こんなカフェが素敵!

8.1 和菓子カフェの上品な空間演出

白木のカウンターと障子風の間仕切り、和紙の照明を組み合わせた和菓子カフェでは、日本の美意識を感じさせる落ち着いた空間が魅力です。季節の生菓子を引き立てるシンプルな展示台もポイントです。

8.2 ナチュラル系カフェの居心地の秘密

植物がたくさん飾られたナチュラル系カフェは、木目調の家具とベージュやグリーンの配色で統一されており、まるで自宅のリビングにいるような安心感を提供しています。オーガニックメニューとの相性も抜群です。

8.3 古民家カフェのリノベアイデア

築50年の古民家を活かしたカフェでは、梁や土壁をあえて残し、照明や家具でモダンなテイストをプラス。歴史ある建物の趣を活かしつつ、快適に過ごせる工夫が随所に見られます。古いものと新しいものの融合が心地よいバランスを生み出しています。

 

9. まとめ:今日からできる内装改善の第一歩

魅力的なカフェづくりは、決して大掛かりなことをしなくても始められます。まずは「どんなお店にしたいか」を思い描き、そのイメージに沿って、色づかいや照明、家具、レイアウトを少しずつ整えていくことが大切です。

今回ご紹介した基本やコツを参考に、まずは一箇所だけでも変えてみましょう。たとえば、照明の色味を変える、椅子を替える、壁に絵を飾ってみる。それだけでお店の印象は大きく変わります。

これからカフェを始める方も、すでに運営している方も、「お客様にとって心地よい空間って何だろう?」という視点を大切に、一歩ずつ進んでみてくださいね。

 

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